緊急雇用安定助成金
雇用調整助成金(人件費補助)の上手な使い方
雇用調整助成金の概要
景気の影響等により、売上又は生産量が一定以上減少している中小企業が
- 仕事の少ない日に、『1日休業させたり』
- 『1時間早く上がらせたり』
- 『社員研修を行ったり』
した場合に、その分の人件費として1人当り1日7,830円(平成25年 8月上限)を会社に補填してくれるものです。
雇用調整助成金の申請要件
まず認定を取る必要があります。認定への重要な要件は3つです。他にも要件はありますが、これから揃えてもたいていの場合はなんとかなるものです。
①直近3ヶ月の売上高が前年の同期3ヶ月と比較して10%以上下がっていること
②雇用保険料(失業保険料)を払っていること
③直近3ヶ月の雇用保険に加入している従業員と派遣労働者数の合計の平均人数が、前年の同期と比較して、10%を超えてかつ4人以上増加していないこと
①の売上高については、これ以外にも申請の方法がありますので、実際に月次決算書などを見せていただくことで判断できます。
②の雇用保険は、労災と一緒に普通は加入していますが、すでに加入して、保険料を納付している会社でないと申請できません。社会保険(健康保険、厚生年金)の加入は今回問われませんので、入っていなくても申請は可能です。
要件を満たしていればまず「認定」を取る必要があります!
そうすれば、今後少なくとも1年間は人件費の補助申請ができます。
補助の額
金額は、労働保険料の納入金額や人数によって決まります。計算方法はややこしいのでここには書きません。但し、従業員の平均月給(通勤手当含む)が22万円以上の会社であれば、おおむね次の補助額が適用されます。
1日休業させた場合・・・1人1日あたり 7,830円(平成25年8月)
1時間早あがりの場合・・・1人1時間あたり 978円
例: 従業員30名を1日全員休業にした場合 1日あたり7,830円×30名=234,900円
従業員30名を半日全員休業にした場合 1日あたり117,450円
従業員30名を2時間早あがりさせた場合 978円×2時間×30名 =58,680円
30名を2時間早上り1ヶ月20日行なった場合 58,680円×20日=1ヶ月の受給額117万円
この助成金の凄~いところ!
- 凄~い① 毎月申請!毎月入金!(普通は半年単位です)
- 凄~い② 1時間単位でも休業申請可!
この助成金のちょっと…なところ
- 労使協定など書類作成が結構あります。
- 金額の計算方法も結構面倒です。